「バイオハザード」シリーズは、サバイバルホラーというジャンルを牽引し続けてきた金字塔的存在です。その最新ナンバリング作品として2026年2月27日に発売されたのが「バイオハザード レクイエム」です。一人称と三人称の視点をリアルタイムに切り替えられる新システムや、性格の異なる二人の主人公による対照的なゲームプレイが大きな話題を呼びました。発売済みの今だからこそあらためて注目したい、本作の魅力を詳しく紹介していきます。
発売日・対応プラットフォーム・価格
「バイオハザード レクイエム」は2026年2月27日にカプコンより発売されました。対応プラットフォームはPlayStation 5、Xbox Series X|S、Nintendo Switch 2、PC(Steam、Epic Games Store)と幅広く、Nintendo Switch 2版はTVモードで1080p、携帯モードで900p出力に対応し、amiiboとの連携機能も用意されています。なお対応するのはNintendo Switch 2のみで、従来のNintendo Switchでは遊べない点には注意が必要です。価格はパッケージ版の通常版が税込8,990円、追加コンテンツを含むデラックスエディションが税込9,990円、豪華なグッズが付属するコレクターズエディションが税込12,500円からとなっています。ダウンロード版も各ストアで販売されており、自分のプレイ環境や特典の有無に合わせて選べるラインナップです。すでに発売から半年ほどが経過していますが、シリーズ屈指の完成度と評される本作は、これから購入を検討する人にとっても十分に魅力的な選択肢といえるでしょう。コレクターズエディションにはアートブックやサウンドトラック、フィギュアなど作品世界を存分に楽しめる特典が付属しており、シリーズを長く愛してきたファンほど心惹かれる内容になっています。発売から時間が経った現在では、値引きセールの対象になっている場合もあるため、各ストアの価格情報をチェックしてから購入するのもおすすめです。
舞台とストーリー:グレース・アシュクロフトとレオン・S・ケネディ
物語の舞台となるのは、ラクーンシティにある廃ホテルです。この地で発生した連続変死事件の調査のため、FBI分析官のグレース・アシュクロフトと、対バイオテロ組織に所属する伝説のエージェント、レオン・S・ケネディがそれぞれの立場からホテルへと足を踏み入れます。グレースは推理と分析に卓越した才能を持つ一方、極度の怖がりという人間味あふれる人物として描かれており、母親を殺害された過去のトラウマを抱えています。実はグレースの母親は、過去作「バイオハザード アウトブレイク」シリーズに登場した新聞記者アリッサ・アッシュクロフトであり、シリーズを長く追ってきたファンにはたまらない繋がりが用意されています。一方のレオンは、シリーズを象徴するベテランキャラクターとして、経験に裏打ちされた冷静な立ち回りでプレイヤーを導いてくれます。恐怖に怯えながらも前に進むグレースと、幾多の修羅場をくぐり抜けてきたレオン、対照的な二人の視点から同じ事件の真相に迫っていく構成が本作最大の魅力の一つです。廃ホテルという閉ざされた空間には、シリーズ恒例の恐ろしいクリーチャーたちが徘徊しており、限られた明かりの中で物音に耳を澄ませながら進んでいく道中は、まさにシリーズの原点である「サバイバルホラー」を体現した作りになっています。二人がそれぞれ何を見て、何を知ることになるのか、視点が切り替わるたびに物語の解像度が上がっていく構成も見どころの一つです。
一人称・三人称をリアルタイムに切り替える新システム
本作最大の特徴といえるのが、プレイ中いつでも一人称視点と三人称視点を自由に切り替えられる新システムです。一人称視点では視界が制限されることで没入感と緊張感が高まり、三人称視点では周囲の状況を俯瞰しながら戦略的に立ち回ることができます。ディレクターの中西氏は、過去作「バイオハザード7」が怖すぎて遊べないという声が一定数あったことを踏まえ、レクイエムでは「ちょうどいい怖さ」を目指したと語っており、この視点切替システムはその狙いを実現するための重要な要素になっています。怖がりな人でも三人称視点でプレイスタイルを調整しながら楽しめる一方、より深い恐怖を求めるプレイヤーは一人称視点でじっくりと世界に没入することもできます。これまでのシリーズ作品では一人称のみ、あるいは三人称のみといった形で視点が固定されていることが多く、プレイヤーは自分の好みに合わせてタイトルを選ぶ必要がありました。本作ではその垣根を一つの作品の中で自由に行き来できるようにした点が、開発陣の大きな挑戦だったといえるでしょう。同じ場面でも視点を変えるだけで見え方や緊張感がまったく異なるため、一度クリアした後にもう一方の視点で遊び直したくなる、リプレイ性の高さも見逃せないポイントです。切り替えは操作中いつでもボタン一つで行えるため、探索中は三人称で周囲を広く確認し、敵と遭遇した瞬間だけ一人称に切り替えて緊張感を高めるといった、プレイヤーごとの独自の遊び方を見つけられるのも本作ならではの楽しみ方です。
二人の主人公で全く異なるサバイバル体験
グレースとレオンでは、単にストーリー上の役割が違うだけでなく、ゲームプレイの設計そのものが大きく異なります。グレースのパートではインベントリ方式のアイテム管理が採用されており、弾薬や回復アイテムの所持数に厳しい制限が設けられています。使用できる銃器もハンドガンのみに限られる一方、近接武器やクラフトによる武器作成といった工夫を凝らした戦い方が求められ、シリーズ初期作を思わせる緊迫したサバイバル感を味わえます。対してレオンのパートでは、シリーズおなじみのアタッシェケース方式でアイテムを管理でき、倒したクリーチャーが弾薬をドロップするため物資にも比較的余裕があります。ショットガンやスナイパーライフルなど多彩な銃器を使い分けながら、より爽快感のあるアクションを楽しめる設計です。同じゲームの中に「じっと息をひそめて逃げ隠れする恐怖」と「武器を手に立ち向かう爽快感」という二つの異なる体験が共存している点は、本作ならではの意欲的な試みといえるでしょう。セーブ方式やアイテム発見の配置なども二人のパートで作り分けられているとされ、片方をクリアしたあとにもう片方をプレイすると、同じ舞台でありながらまったく違うゲームを遊んでいるかのような新鮮さを味わえます。どちらのパートから始めても楽しめる作りになっているため、自分の好みに合わせて主人公を選ぶという遊び方もおすすめです。
発売前から高い評価を集めた期待作
「バイオハザード レクイエム」は発売前の段階から高い注目を集めており、東京ゲームショウ2025で発表された日本ゲーム大賞2025の「フューチャー部門」を受賞しています。この部門は、会期中に来場者による投票が行われ、発売を待ち望む声が多く集まった未発売タイトルの中から選出されるもので、ユーザーの期待の高さがそのまま形になった受賞といえます。発売前の試遊イベントでは、廃病院やホテルを舞台にした緊迫の脱出劇が体験でき、多くのメディアから「原点回帰の究極形態」といった評価も寄せられていました。ディレクター自身も、恐怖表現へのこだわりと同時に、怖がりなプレイヤーへの配慮という一見相反する要素を両立させようとした試行錯誤を明かしており、そうした丁寧な作り込みが期待値の高さにつながったと考えられます。実際の発売後も、視点切替システムや二人の主人公による対照的な体験が高く評価されており、シリーズの新たな到達点として位置づけられています。売上の面でも高い評価は数字として表れており、発売からわずか5日で全世界販売本数500万本を突破、その後シリーズ史上最速となる600万本を突破するなど、国内外から支持を集めています。発売から時間が経った今でも色あせない完成度の高さは、これから遊ぶ人にとっても安心材料の一つになりそうです。
まとめ
「バイオハザード レクイエム」は、一人称と三人称をリアルタイムに切り替えられる新システムと、性格もプレイスタイルもまったく異なる二人の主人公によって、シリーズに新たな恐怖と爽快感の両立をもたらした意欲作です。舞台となる廃ホテルで交錯するグレースとレオンの物語は、シリーズファンなら思わずニヤリとする繋がりも用意されています。発売は2026年2月27日で、PS5、Xbox Series X|S、Nintendo Switch 2、PCと幅広い環境でプレイでき、価格も通常版で税込8,990円からと手を伸ばしやすい設定です。日本ゲーム大賞2025のフューチャー部門を受賞するなど発売前から高い期待を集めていただけあり、実際のプレイ体験も評判は上々です。怖がりな人からホラー好きまで幅広く楽しめる一本として、まだ触れていない人はぜひこの機会に手に取ってみてください。
