この記事では2025年10月時点で公式から公開されている、Slay the Spire 2の情報をまとめています。
2026年3月の木曜日に発売日が変更
まず大きな新情報としては、2025年内に予定されていた早期アクセス版の発売が来年(2026年)の3月に変更になりました。これは9月の公式ニュースレターにて発表されています。
公式の遊び心なのか、2026年3月のどこかの木曜日に発売されるとのことで、どの木曜日あたるのかは分かっていません。ちなみに、2026年3月の木曜日にあたる日にちは以下の通りです。
1.3/5 | 2.3/12 | 3.3/19 | 4.3/26 |
Slay the Spire 2の重要な新要素まとめ
Slay the Spire 2は、前作のSlay the Spireから基本的なゲームシステムを引き継いでいますが、大きい新要素が多数追加される予定です。
まずは待望の新キャラクター、NECROBINDER(ネクロバインダー)の情報から見ていきましょう!
新キャラクター NECROBINDER(ネクロバインダー)

公式からネクロバインダーの戦い方は紹介されていませんが、公開された新カードの情報やゲームプレイPVなどから、前作のSlay the Spireも参考にしつつネクロバインダーの性能を予想していきます。
ネクロバインダー用のカードを見ると、Doom(破滅)やSummon(召喚)、Souls(魂)といった新要素となるキーワードが出てきます。

Negative Pulse (負の脈拍) |
7ブロックを得る。 敵全体に破滅(Doom)4を与える。 |
カードテキストを見ると、Doom(破滅)は相手に付与する効果になっています。ゲームプレイPVでは、実際にDoomが付与されている様子も確認でき、アイコンは墓石の形をしています。前作でも登場した弱体や脆弱などのデバフ効果にあたると思われます。

Pull Aggro (攻撃を引き付ける) |
召喚10を行う。 5ブロックを得る。 |
Summon(召喚)も新要素です。公式のゲームプレイPVを見ると、手首のクリーチャー(Osty、オスティ)を使役しているので、召喚でオスティを出す可能性が高いです。また召喚10という表記は、Ostyを召喚した際の初期HPにあたると考えられます。

Grave Warden (墓守) |
6ブロックを得る。 魂を1枚手札に加える。 |
Souls(魂)はカードの1つで、特定のカードを使うと手札に加わるようです。サイレントのナイフに近い、ネクロバインダーのコンボの核となるカードの可能性が高いです。
ネクロバインダーの戦術
ゲームプレイPVで特に印象的なのはやはり、手首のクリーチャー(オスティ)と一緒に戦っていることですよね。

ネクロバインダー自体の初期HPは35と低いので、オスティを出していないとHP管理が難しそうです。画像ではHPが73なので、なんらかの要素で最大HPが増加できるみたいです。前作のアイアンクラッドの「捕食」のように、カードでHP上限を増やせるのかもしれません。
初期HPが低いので、カードが集まっていない序盤の進め方に工夫が必要です。
序盤は防御カードや、ネクロバインダーとは別でHPを持つオスティを召喚できるカードを取ることや、休息地での回復、回復系のポーションを優先的に取る、レリックも防御系を選ぶなど、立ち上がりに難があるキャラだと思われます。
また、ネクロバインダーを守るのも大事ですが、オスティが居る・居ないでも大きく戦術が変わってきそうなので、オスティを守ったり、もしくは一度オスティを敵からの攻撃の盾にして、手札に温存していたSummon(召喚)カードで蘇らせるなどの臨機応変な立ち回りが要求されそうです。
オスティについてはまだどういう挙動をするのか明言されていませんが、デッキビルダーというゲームの特性としては、オスティ単体のアタックカードやスキルカードも用意されていそうですね。
総じて難易度の高いキャラだと考えられます。ですが、オスティを上手く扱ったり、Souls(魂)という新しいカード群の性能によっては、後半の戦闘で爆発的なコンボを生み出せるキャラだとも言えそうです。
2026年3月のリリースはアーリーアクセスなので、ネクロバインダーの性能調整が悪くても、バランス調整のアップデートが入る可能性が高いです。おそらく使いやすいキャラにはなりませんが、特化ビルドでは戦況を自在にコントロールできると思いますので、爆発力や制圧力を求める方にオススメできそうです。
新カードタイプ クエスト
新しいカードタイプ「クエスト」が追加されます。
現在公開されているのは、「Byrdonis Egg(バードニスの卵)」というクエストカードです。

「休息地で孵化できる」というテキストがあるので、このクエストカードは休息地に行くことで達成されそうです。
また、公式ニュースレターではアイアンクラッドが緑色の鳥(この鳥がバードニス?)と共に戦闘している画像が出ているので、詳細はまだ分かりませんが、ネクロバインダーのオスティの様にHPを持って一緒に戦ってくれるのか、もしくは何らかのアクション(アタックカード使用や、ターン終了時など)に追従して攻撃してくれるのかしれません。

クエストカードにはそれぞれの達成目標があって、バードニスのように休息地に行くだけで達成できる簡単なものだけではなさそうです。
公式が「これらレアカード(クエストカードのこと)を入手し、条件を満たすと、豪華な報酬が得られます。」と言っていたので、クエストカードのレアリティはレア固定の可能性が高く、そこまで高頻度で手に入るわけではなさそうです。クエストの条件難度によっては強力な報酬が手に入りそうですね。
Enchantments(エンチャント)
Enchantments(エンチャント)という新要素も登場します。

カードに対して新しい効果を付与するもので、そのラン(ゲームの1周)中のみ有効な効果のようです。
画像のように、アタックカードが与えるダメージが増える代わりに、自傷ダメージ効果も付くといったものが予定されているようです。レアイベントやその他非公開の方法で付与されるものらしく、その他のエンチャント効果はまだ公開されていませんが、とてもレアな場面ではデメリット効果のないエンチャントも付与できる可能性があります。
デメリット効果についても、アイアンクラッドの「破裂」の様に、自傷効果がトリガーになるカードもあるので、自分のデッキビルド次第ではデメリット効果もデッキシナジーとして有用に使えそうです。
サイレントの新要素
サイレントのカードに追加されるSly(スライ)という新要素があります。
Slyは、捨てられた時にカードの効果が自動発動(コストなし)する効果で、手札を捨てる効果(ディスカード系)と相性が良さそうです。
以下は、現時点で判明しているSlyに関連する効果を持ったカード2枚です。

Flick-Flack (フリック-フラック) | Sly(スライ) |
スライ 敵全体に7ダメージを与える。 | このカードが自分のターン中に手札から捨てられた場合、無料でプレイする。 |
1コストで全体に7ダメージを与えるカードです。それだけだと平凡なカードですが、手札から捨てられた場合には、自動発動(コストなし)できるので、ディスカード特化ビルドでは強いかもしれません。

Master Planner (マスタープランナー) |
プレイしたスキルはスライを得る。 |
スキルカードにSlyを付与するパワーカードです。3コストと重たいですが、Sly軸のビルドではデッキの要になると思われます。
敵の新要素
Afflict(アフリクト)というカードにデバフを付ける行動パターンが、新たに追加されるようです。

画像のように通常のカード効果の下に、エナジーを失うというテキストが追加されています。
Afflictは1バトル中だけに影響されるのか、ラン中ずっと影響を受けるのか分かっていません。もし後者の場合は、アフリクト除去や耐性を付与するイベント、またはカードが重宝しそうです。
次のステージを選べるようになるAlternate Acts(代替アクト)
Alternate Acts(代替アクト)という要素が追加されます。
新しいアクトをアンロックすると解放されるとのことで、前作Slay the Spireのリザルト画面のスコアでカードやレリックが解放されたのと同じように開放されると見られます。
現在リリース直後に予定されているAlternate Actsは、Act 1a「Overgrowth(過成長)」と、Act 1b「Underdocks(地下ドック)」の2種類です。
Overgrowth(過成長)

Overgrowth(過成長)はその名の通り、緑豊かな遺跡で植物や生物が過剰成長したステージです。
画像の鳥のような生物や、捕食植物が敵として待ち受けているとのことです。
Underdocks(地下ドック)

Underdocks(地下ドック)は、尖塔の下水道につながる泥水路とのことです。
そこでは突然変異した海中生物や、その他放浪者などが出現するようです。